脱毛

レーザー脱毛は1995年ハーバード大学皮膚科のDr. Rox Andersonらによって確立されました(筆者が留学していたときの恩師です)。以来、様々な脱毛用の機械が出ています。レーザー、IPLタイプがありますが、医療用のIPLとレーザーは効果にとくに違いがないという学術報告があります。

その脱毛のメカニズムは、光が選択的にメラニンに吸収され、そこに熱変性をおこさせることです。メラニンは最も毛に多いので選択的に毛の組織がこわれて毛が生えなくなるのです。初期は毛の太さがターゲットになっていましたが、最近では毛をつくる周囲の組織の幹細胞にダメージを与えることがより効率よい脱毛につながるとの理解になっており、それに合った機械の使い方が推奨されてきています。メラニンは皮膚の表面の基底層にもあるため、やり方によっては熱によってやけどをおこす可能性があります。また、うぶ毛のような細く色がない毛は光を吸収しにくいので、脱毛効果は弱くなります。

レーザー脱毛に関して1年以上の長い経過を追った臨床研究結果はありませんが、熱で毛を作る組織が完全に変性すれば再生は不可能、つまり永久脱毛が期待できるということです。一方、ごく一部の毛は何度やっても反応しない、あるいは逆に細くなったけれども長くのびるという現象が経験されています。このメカニズムはまだ不明ですが、レーザー専門医の間ではおそらく弱い熱による何らかの生体刺激と考えられています。

脱毛はエステでもされているようですが、明らかに医療行為であり、厚生労働省もその旨を警告する通達を出しています。レーザー脱毛を受ける側も、その医療行為の内容を理解して受けることが結果的に満足を得られることと思います。

Copyright (C) 2009 Ginza Skin Clinic. All Rights Reserved.